最近、お客様から風邪をひいてしまってまたは、おなかの調子が悪くてとよく聞きます。
職場のエアコンが効きすぎている冷たいものや、生ものにあたって等
何かと体調を崩しやすい季節です。
そこで、私の地元 茨城の名産 納豆の話です。
「風邪の引きはじめに納豆汁」
古くから伝わることわざ。背筋がぞくぞくと寒気がして、風邪を引いたかなと思ったら、熱々の納豆汁を食べると、効果がありますよという意味。
納豆の抗菌作用をいったものです。
風邪退治には、別の方法も伝わっています。納豆に熱湯を注いで、よくかき混ぜ、その上澄み汁を飲むというもの。
上澄み液の方法は、腹痛や腹下しなどにも応用されてきました。納豆菌が、なぜ風邪に効果があるのか、
納豆菌が生み出す抗菌物質のひとつに
ジピコリン酸がありこの物質が
病原性大腸菌やチフスや赤痢菌などにも強いところをみますと、風邪のウイルスやその他の病原菌に対しても、おさえこんでしまう働きが発揮しているのではないかと言われています。
最近で注目されるのは、集団食中毒で死者まで出した、病原性大腸菌O-157に対する予防効果でしょう。
まだ研究の段階ですが、病原性大腸菌に納豆菌を混ぜたところ、わずか数日で死滅してしまったという結果も出ているそうです。
感染すると、血管に害が及び、赤ちゃんや体力の弱っている高齢者などでは、脳や腎臓がおかされ、最悪の場合は、死に至るほどの重症になることさえあります。
納豆菌が、この恐ろしいO-157に対しても、なぜ抑制作用があるのか、まだ不明の点もあるようですが、食中毒などをおこす有害菌に対し、納豆菌が複数の抗菌物質を作り出すためではないかといわれています。
納豆菌が生み出す抗菌物質のひとつにジピコリン酸があり、
その効果は、時間がたってもほとんど低下することはなく、
腸内でも持続することが分かっています。
数ある大腸菌の中でも、O-157はベロ毒素という強力な毒素を出すのが特徴になっています。
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